国風文化

雛飾りは平安時代後期に花開いた国風文化で彩られています。

平安時代前期まで、様々な国の文化や政治を伝えたと言われる北魏~隋~唐は、モンゴル系遊牧民の鮮卑族が建てた国。

都である長安は、北部の乾燥地帯に位置し豊富な黄土を壁や瓦に使った土の建築。
その長安を模したと言われる奈良京都ですが、
日本は豊富な木材とそれまでの技術を使って木の都に改良しました。

一方、揚子江南部の民家では、古代から日本と同様に高床式で貫を使った木造建築が主体。
唐代になって南北の建築様式が合体した形になったとか。

遣隋使から遣唐使が終わるまで、300年間で23回の文化交流で、
日本の純木造建築も伝わっているのでしょう。

隋や唐の鮮卑族が伝えた仏教の形は、
仏はインドやチベットのもので、
四天王は勇ましい騎馬民族モンゴルの顔や装束です。