2004/11/01-12/12 望洋館企画vol.1 in望洋館 2004/10/29 難民主催 live event 「音速車椅子2」
滑らかに紡がれる主旋律 時空を超えて結ばれる隠喩
「 ジャングル・ユング 」作詞曲/難民 ユングのいうこころを熱帯のジャングルに喩えよう。 その生態系は、こころの構造として、あらゆる要素が絡み合い、 どこが末端なのかわからず、説明の糸口が見当たらない。 しかも、ほどいたところで、純粋に一つの要素なるものを説明できない。 そこには、森が森として存在するためのプロセスがあり、 一部が焼け野原になろうとも、時がたてばまたもとの森に戻る。 森に見える仕方で働きかけるのは、意識としての人であり、伐採し、家を立て、畑を耕す。 そこに必要なのは、自らは森にいるもろもろの要素の一つにすぎないことと、 森に働きかけうる、唯一の要素であること。 森を傷つけ、自らの居場所をこしらえながらも、森の為す力におびえ、ときにそれと戦う。 人が森にいる限り、そのあるべき姿は、森の一要素として、わが身がいかにあるべきかを考え、 また森がいかにあるのかを見定めようとしながら、十全に働きかける仕方でのみ、達成しうる。 君はジャングルでグリーンボアに出会い、それだけのことで 何かを意味するとでもいいうるのだろうか? 周りを見ていなかったのか?まさか捕らえはしなかっただろう。 君は、いつ東京に帰るのか?君の東京はまだ生きているのか? 君のジャングル・ユングはまだ生きているとでもいうのかね? ジャングルに、意味を付すことはできたかね? ジャングルの生い立ちは、意義が深いと感じられたかね? まことに、伐採は君が生きるためには必要な行為だ。 かといって、必要な行為すなわち伐採じゃあない。 伐採のための伐採ではない。すべて、維持のための伐採である。 わかるかね?たとえ話が好きなんです。 森を荒らすな。でも伐採によって知りなさい。 日がたてば、節度を覚え、そのなかで矜持は誠実さをもって現れるだろう。 ジャングル・ユングは眠り、苔むしたころに我が友となりて道を示すだろう。 頑張るというのは、いいことばだよ。