音魂

2004/11/01-12/12
望洋館企画vol.1  in望洋館
2004/10/29
難民主催 live event 「音速車椅子2」
「 一弦を聴く 」
~nammin guiter~
テラコッタ
滑らかに紡がれる主旋律
時空を超えて結ばれる隠喩
「 大腿を敲く 」
~nammin drum~
テラコッタ

「ユング残響」
ジャングル・ユングより
~ステンレス 3点組
2004/10/29 難民主催 
live event in 東高円寺 
UFO CLUB

「音速車椅子vol.2」
LIVE/難民(主催)
、FU、bucketrelay、
romeo blue、百姓meetsクシャトリア
DJ /KEITAMAN、ダムの底の故郷
「 音魂 」
~psycho strawberry special~
鉄棒、糸、石膏

「 ジャングル・ユング 」作詞曲/難民

ユングのいうこころを熱帯のジャングルに喩えよう。

その生態系は、こころの構造として、あらゆる要素が絡み合い、
どこが末端なのかわからず、説明の糸口が見当たらない。
しかも、ほどいたところで、純粋に一つの要素なるものを説明できない。
そこには、森が森として存在するためのプロセスがあり、
一部が焼け野原になろうとも、時がたてばまたもとの森に戻る。

森に見える仕方で働きかけるのは、意識としての人であり、伐採し、家を立て、畑を耕す。
そこに必要なのは、自らは森にいるもろもろの要素の一つにすぎないことと、
森に働きかけうる、唯一の要素であること。

森を傷つけ、自らの居場所をこしらえながらも、森の為す力におびえ、ときにそれと戦う。
人が森にいる限り、そのあるべき姿は、森の一要素として、わが身がいかにあるべきかを考え、
また森がいかにあるのかを見定めようとしながら、十全に働きかける仕方でのみ、達成しうる。

君はジャングルでグリーンボアに出会い、それだけのことで
何かを意味するとでもいいうるのだろうか?
周りを見ていなかったのか?まさか捕らえはしなかっただろう。

君は、いつ東京に帰るのか?君の東京はまだ生きているのか?
君のジャングル・ユングはまだ生きているとでもいうのかね?
ジャングルに、意味を付すことはできたかね?
ジャングルの生い立ちは、意義が深いと感じられたかね?

まことに、伐採は君が生きるためには必要な行為だ。
かといって、必要な行為すなわち伐採じゃあない。
伐採のための伐採ではない。すべて、維持のための伐採である。
わかるかね?たとえ話が好きなんです。

森を荒らすな。でも伐採によって知りなさい。
日がたてば、節度を覚え、そのなかで矜持は誠実さをもって現れるだろう。
ジャングル・ユングは眠り、苔むしたころに我が友となりて道を示すだろう。

頑張るというのは、いいことばだよ。