十二単衣

十二単衣って12枚も着てどんなに寒いのかと思いきや、多く着込む事の例えが12枚だそうです。
このスタイルが確立されたのは平安時代中期。
平均気温が現代より3度も低い時期があります。

ところが平安時代初期や鎌倉時代初期は、
平均気温が現代より1度も高い時期があります。 
今より温暖だったことを屋久杉の年輪が教えてくれます。
過去2000年の平均気温
安田喜憲「森のこころと文明」NHK出版 1996年
産業革命以前は、今より人口も少なく、
燃料は木材でカーボンニュートラル、
今よりずっとサスティナブルだったはずですが、
今より温暖化しています。

過去2000年間以上のグラフを見れば、
実際は、産業革命以降だけが異常ではないとわかります。
むしろ産業革命以降の方が緩やかなくらいです。

土や木や川を塞いで、
気化熱による冷却効果が働かない都市は砂漠と同じです。
太陽光パネルは、
照り返しでますます空気を暖めています。

窓のすぐ外に落葉樹があるだけで、
都市部の夏でも吹き込む風が涼しい事を実感している人はどれだけいるでしょう。

未来の地球は、
温暖と寒冷の上下を繰り返しながら、
3万年かけて今より10度以上寒冷化し、
次の氷河期になり大陸と陸続きになるようです。
太陽と地球の都合でそういうサイクルなのです。
旧石器時代は氷河期でしたが、
これからまた人はどんどん毛深くなって、
モフモフなのが「進化」ということになりそうですね。