地の論理

スカイツリーの構造のお手本になっているのが、
世界最古の木造建築である法隆寺五重塔。 
心柱が内側から支える構造は、
日本のあり方そのものを表しているような気がします。 

大陸の塔は、厚い土や煉瓦で外側から支える構造ですが、
地震国日本では、構造体にレンガ積みを決して選びません。

乾燥した大陸では、貴重な木材を短い垂木にして曲線の屋根に生かしたのに対し、 
日本では、豊富な木材を長いまま垂木にも使って耐震性がある直線的な屋根になりました。 

地が必然的に作る構造やデザイン。
個の対極にある地の論理です。